女将さんは、元花柳界の人だったらしく、エルビス・プレスリーの熱烈なファンで、
毎年ラスヴェガスのコンサートにいっていたらしい。
お店には、プレスリーの写真がいっぱい貼ってあった。
とっても素敵なお婆さん、いや、お姉さんだった。
彼女は当時、黒いヘルメットの学生が好き、と言っていた。
何だか純粋な学生が多いような気がする、ということだったらしい。
平和を求めながら暴力に訴えてしまうような矛盾した学生たちのことだったと思う。
このことをふと思い出し、今はそんな純粋な学生も、その熱烈なサポーターも、
いないのではないかと思う。
イージーラーダーを久しぶりに見た。何だか寂しいような悲しいような気がした。
僕たちが学生だったときの思いを違う形で追い求めている若者たちがいると信じる。
どんな形でもいい。あの女将さんが感動するような若者たちに期待したい。
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